July 28, 2003
素粒子物理学は何を目指しているのか?

ぼくは素粒子物理学を研究しているんだけど、よそさまの仕事や興味のあること、やっていることなんて、いちいちひとに説明したりとかしないから、たいがいの人はしらないことばかりなんだよね。でも、こういうことがおもしろいんだよって言われればおもしろいって思ってくれる人も少しはいると思う。話のネタにもなるだろうしね。そこでここでは簡単なお話として書きなぐりを連載しようと思う。

もっと体系的な話はぼくが海賊翻訳した素粒子物理学の冒険を見てもらうといいんじゃないかな。ここではもっと気楽な話をしたいと思います。

未来のことが予想できたらどんなにすごいことだろう。たとえばこの宝くじが当たるかどうかとか、好きな女の子や男の子に告白してうまくいくかどうかとか、もうちょっと深刻な話としては、将来自分がどういう人間になっていくのだろうとか。

こういうたわいもない、だれでもが一度は考えるような願いをもとに、いろんなことが世の中で行われているんだ。たとえば地震予知なんかそう。地震がいつ起こるか早い時期にわかれば、いろんな被害が防げるし、それだけでなくあんなに大きな力がはたらくのだから、そのエネルギーをためておいて何か役に立つことに使えるかもしれない。

素粒子物理学はその生い立ちからしてこういう願いの究極を目指しているんだ。すべての法則を理解して、すべてのはじまり、現在、未来を予言する。誇大妄想のようだけど、多かれ少なかれこの学問をやっている人はそれができると信じているんだ。

Posted by senyo at July 28, 2003 10:05 PM
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