October 17, 2003
若手研究者向けの科研費

研究者が公募によって獲得する、いわゆる競争的研究費の一つ、というか最たるものに科学研究費補助金、通称、科研費がある。ちょうど今が申請の時期であり、書類書きにいそしんでいる研究者も多いことと思う。

この科研費には、文部科学省に申請するものと、日本学術振興会(学振)に申請する比較的金額の少ないものがあるが、多くの若手研究者は学振が公募する、基盤・萌芽・若手のどれかに提出することになる。
基盤とは一般的な研究を対象としており、萌芽は新規な発案に基づく研究に、若手とは35歳以下の若手研究者を対象としたものである。若手はいかにも若手を優遇した制度のように見えるが、実はそうでもない。申請形態として、一つの研究題目に集中すべしという思想からか、基本的にはどの科目も一つの研究題目しか応募できない。つまり、基盤一つ、萌芽一つという応募は可能である。ところが若手を応募してしまうとほかの科目にはいっさい応募できなくなる。つまり若手として研究題目を申請すると萌芽や基盤には応募できないということである。これは研究を新たにスタートする立場にある若手にとって、ある一定以上の金額の助成金を得るチャンスが少なくなってしまう。例えば、若手と基盤を同時に申請できるようになれば、もっとも研究に集中できる時期に、研究費の心配なく自発的な研究を行えると思うのだが。

Posted by senyo at October 17, 2003 02:41 AM
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