November 01, 2003
行く川の流れは絶えずして、しかももとの水には非ず
経済学の核心は、言ってみれば一行に尽きる。 「人はインセンティブに反応する」。 残りは注釈に過ぎない。
いわゆる名言というやつです。ようするに人は自分のやりたいことをとにかくやりたいし、やりたくないことはできるだけやりたくない。 この観点からいろんなことを考えようということです。
別にお金に絡んだことだけじゃなく、たとえば車の事故率や職場の掃除、結婚、教育をどれだけ受けるかといった、人間の絡んでくるすべての局面において適用できる。
人間を自由にしたとき、自然に、おおむねみんなの幸福が最大限になる位置にうまく流れていく。素朴な功利主義だけど、自由主義社会のうまい近似にはなっている。
水は低きに流れる。それに逆らうんではなくて、どのような地形にすれば思うところにうまく落ちるか、どういうインセンティブをどこに配置すればこちらの思う場所に人の行動を誘導することができるか。
この話題は人間の自由意志や選択の存在が、どこまで本当でどこからが幻想か、大いに考えさせる。今自分がこれを選んだとき、そうさせたのは本当に自由意志なのか、それとも社会の構造なのか。おそらく個人のレベルでは自由意志だが、社会総体というマクロでみると、構造の奴隷なのだろう。水の流れは自由奔放なのに、大河の流れは常に同じであるように。
Posted by senyo at November 01, 2003 04:06 PMComments
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