November 22, 2003
政府に期待すること~外交について
さて、昨日の続きである。
じゃあ外交はどうなんだろう。外交それ自体は政府の専権事項であり、きっちりやってもらわないと困るのではないか?世界の舞台で角突き合わせて丁々発止のやりとりをする華々しさがあるはずだと感じるかもしれない。ところがこの手の外交は、特に日本のような成熟した先進国にとってはあまり重要ではない。これは外務省が日本の中央官庁で非常に低い扱いしかされていないことを見ても明らかだろう。では、それはなぜか?
外交の目的は、外国との関係においてより有利な立場に立ち、国富を増加させる、より端的には国民所得を向上させるものである。新しい貿易路を開いたり、他国の油田を強権的に占拠したりなどである。ところが、たとえば戦争をして戦利品を多く獲得しても国富の喪失が大きければ、それは外交の失敗である。逆にどこかの超大国の衛星国家となっても、そのおかげで国民の生活水準や福祉が向上するなら、それは成功である。というわけで、外交の現代的な意味は有利な立場で他国、より一般的には日本以外の国々と貿易・対外投資を行い、その結果国民の福祉を高めるということである。もちろんこれには戦争も含めたすべての手段が含まれるが、現在の先進国では国民一人あたりの生産性が高いため、自国民のみならず他国民が死んでしまう大規模な戦争は損失の方が大きく、非常に起こりにくくなっている。
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