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「太陽は地球の周りを回っている」…小学生の4割小学生の4割は「太陽が地球の周囲を回っている」と思っている――。国立天文台の縣(あがた)秀彦助教授らが行った調査で、天文現象に対する子供たちの理解の乏しさが浮き彫りになった。
ほかにはこういう話もある。どちらを見ても、実用としての科学知識の詰め込みは終焉を迎えつつあるということなのだろう。
戦後しばらくは、日本の人口の大半が農民や工員になって経済を支えるという時代が続いた。そういう職では当然の事ながら基礎的な科学知識は重要になってくる。
ところが現在のようにサービス業の就労人口が過半になると、台形の面積公式や二次方程式の解の公式は必要がない。必要がなければ、おもしろいと思えない限り興味もわかないだろう。
曽野綾子が「二次方程式を解かなくても生きてこれた」というのはよくわかる。僕も曽野綾子の小説は人生の役に立たないのが見えているので、一文字たりとも読んだことはないし、読もうと思ったこともないからだ。小説も二次方程式も、大半の人にとっては嗜好品である。
実際は、科学をうまく使う人が使えば、些細なことから人生を左右する大きな事態まで、それを飼い慣らすという便利さはある。身をもって理解している。でも科学自体が細分化されてしまっている以上、それを学ぶ自分の能力とメリットを天秤にかけたら、あきらめてしまうことの方が多いだろう。だまされたり、失敗したりした方がまだ楽だという感じなのだろう。
Science Divideとでも呼ぶべきものがどうも存在しているようだ。
そういう話とは別に、知識詰め込み型、職能適応型の実用科学というものは、すでに終焉を迎えている。学校を卒業した後は、小説を好きで読むのと同じく、知的好奇心を満足させるための科学でしか存在し得ない。
Posted by senyo at April 13, 2004 07:53 AM